ポエムな彼

記録になるのでなるべくたくさん雑記は残しておこうと思うのですが、Twitterと違ってまとまった量をと思うと、つい筆が遠のいてしまいますね。

今年夏頃にある仕事のイベントの話が始まって、前準備に心身ともに疲弊させられるので、いまからげっそりしています。
でもそれも今考えれば幸せな話。コロナウィルスの騒動が始まった2020の2月末から5月末まで、仕事の99%がありませんでした。
3月に一度、すわ再開か!?という雰囲気になったけど、土日外出禁止とか我慢の二週間とかで、結局出来ずじまいに。
5月くらいには、なんとかリモートで少しでも前進できないかという取り組みがあったけど、それもトライアル状態だったので収入はほぼなく…近所の農協で買ってきた玉のままの白菜を、一枚ずつむしって食べていました。
仕事の分野が、「この非常時に必要じゃないだろ」みたいな風潮になっていたのもしんどかったですが、震災のときと同じく、いつか落ち着いたときに必ず必要になると信じて乗り切りました。
6月に入って仕事は一応再開になりましたが、しばらくは多くの制限があったし、今もなかなか元通りとはいきません。
とはいえ、2020はほとんどの催事が中止、2021も制限尽きだったことを考えると夢のよう。2022はなるべく従来に近いかたちでいろんなイベントが行えるといいなぁと思っています。

そんなコロナ禍において唯一継続していたのが、大学同期の友だちの下請けの書き仕事でした。
毎週発注があり、私が2日ほどで下作業して友だちにバトンタッチし、それを元に友だちが仕上げるかたちで、すべてメールでやり取りが完結します。
その仕事を受けるきっかけは改めていつかまとめたいと思っていますが(当時は内容的にちょっと書けなかった)、始めてから約2年半、年末年始やお盆以外ほとんど欠かさずやり取りする中で、いつも思うことが…

その友だち、ほんっっとうに、メールの文面が素敵なのですね。ためらいなく素敵という言葉を使いたくなる。
とにかくポジティブで、とにかく感謝に満ちていて、でもへりくだっているわけでもなく、嫌味もない。
まずメールの書き出しのあいさつが気持ちいい。

 夏が戻ってきたね、セミ達が元気に鳴いています
 これから良いお天気の日が続くようで、嬉しいね
 今朝も冷えているね、霜柱が立っていたよ

結びの文章もいい。

 ではでは、一歩一歩味わいながら、楽しい午後を
 お天気はイマイチのようだけど、お互いマイペースで心地よい1日にしましょう
 ではでは、楽しいティータイムを。もう金木犀の香りが漂っているね

あと必ず感謝を要所要所に入れてくれるのだけど、何より真似したいと思うのは、決して自分の作品を卑下しないこと。
おかげでカッコよく仕上がったと思います、とか、納得のいくかたちで納品できたよ、とか言われると、私も自分の仕事が役に立てたと実感できてうれしくなる。
つい「うまくできたか不安だけど」とか「先方に気に入ってもらえるかはわからないけど」とかつけてしまいがちだけど、たとえ内心では不安だったとしても、クリエイターとしては他人に対して「よく出来たと思う」って言うのも大事だなと思ったのでした。双方気持ちが明るくなるものね。

コロナ禍で仕事から放り出されてしまった中、ずっと発注してくれた友だちに、私も感謝、感謝。この御恩は働きで返す!
今年も一年、がんばりまーす!